フランスのパンは、小麦粉、塩、イースト、水の4つの材料で作ったものが主流です。
日本ではバゲットやバタールなどを総称として「フランスパン」と呼んでいますが、フランスでフランスパンと言っても通じません。
基本的には、それぞれ個別の名前で呼びます。
パン・オ・レ Pain au lait |
ヴィエノワズリー(ウイーン風という意味)に属したリッチなパンの一つです。 「レ」は牛乳のことで 本来は水を使わずに牛乳100%で作られます。 |
---|---|
ブリオッシュ Brioche |
ブリオッシュはフランスで最もリッチなパンのひとつです。 ブリオッシュには修道院の尼さんの形を、型どったと言われるブリオッシュ・アデッド、絹織物のモスリーヌ織りのよう に内相が細やかで口当たりの良いブリオッシュ・モスリーヌ、山型のブリオッシュ・ナンテールなどがあります。 |
クロワッサン Croissant |
1683年オーストリアのウイーンはトルコのオスマン帝国軍に包囲されていました。そしてその時、トンネルを掘って進入しようとしていたオスマン軍を朝早くから働いていたパン屋か らの知らせで、撃退することができたのです。 それで戦功のあったパン屋には国王から特権が与えられました。 これがクロワッサンの始まりといわれています。 フランスへはルイ16世と結婚したマリーアントワネットが持ち込んだと言われています。 今のような折込生地で作られるようになったのは1920年頃からだそうです。 |
パン・オ・ショコラ Pain au chocolat |
ショコラはフランス語でチョコレートの意味です。 フランス人はチョコレートが大変、好きで、同じクロワッサンと合わせて焼いたのが始まりという説があります。 ショコラ・ショー(ホットココア)と共によく食べられています。 |
クグロフ Kouglof |
フランスのアルザス地方の代表的なパンで独特の型を使って焼き上げ、お祝いの時などに、白ワインなどと一緒に食べられます。 本来は陶器の型で焼くのですが最近は衛生上の問題やコスト・作業性を考えて金属の型で焼かれることが多いようです。 しかし陶器の型で焼くと、火どおりも大変柔らかくソフトに焼きあがります。 また使い込んだ陶器の型にはバターがしみこんでいて、そのバターの発酵風味が生地について独特の風味が生まれるといわれベーカリーではとても、大事に使われています。 |