フランスのパンは、小麦粉、塩、イースト、水の4つの材料で作ったものが主流です。
日本ではバゲットやバタールなどを総称として「フランスパン」と呼んでいますが、フランスでフランスパンと言っても通じません。
基本的には、それぞれ個別の名前で呼びます。
パン・ド・カンパーニュ Pain de campagne |
日本ではカンパーニュの事を総称して田舎パンと言いますが、フランスでは地方地方で独特のカンパーニュがあります。 形のまちまちで、製法から材料まで違いもちろん味もかなり違います。 このパンは大変素朴なパンでバゲットが普及する前までパンと言えばカンパーニュを指していました。 |
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パン・オ・ルヴァン Pain au levain |
ルヴァンは、「天然酵母」を使ったパンのことです。フランスでは自家製培養した天然酵母だけに、この名前が許されます。 最近は日本でもインスタントの種が出回り、誰でも簡単に安定したパンが、できるようになりました。 |
パン・ド・セーグル Pain de bseigle |
セーグルはライ麦のことでライ麦粉を使ったパンです。 以前はライ麦粉を75%も使っていましたが、最近は50%くらいになっているようです。 最近はフランスでも健康食ブームで、天然酵母のパン同様に人気がでてきています。 |
パン・ド・ミ Pain de mie |
「パンの中身」と訳されるように、フランスでは珍しい食パンです。 訳の通りパンの皮を食べるというよりは、中身を食べるパンです。 トーストよりもサンドイッチによく使われます。 ただし日本の食パンよりもかなりパサついています。 |
リュスティック Rustique |
このパンは最終の成型をしないで焼成するため、形が不均一で見た目はあまりよくありませんが、大きく空いた内相の気泡とクリーム色に輝くクラム、そしてモチモチした食感はパン好きには、こたえられない一品です。 パン本来の旨味のあるパンといえます。 |
※パン・オ・ノワ、パン・オ・レザンもあります。