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パンの分類

明治以後の歴史の中で、日本には世界各国のパンが根付き、現在、日本にあるパンは数百種類とも言われています。
そしてその分類方法は、製品タイプの分類、国別の分類、統計上の分類、など様々で、今のところ統一がなされていません。
業界で一般に行われているタイプ別の分類では以下のように分けています。

食パン

主食用として用いられるパンで、食パン型に入れて焼いたものを言います。
そしてこれには 蓋をして焼いた角食パン(プルマンブレッド)と蓋をしないで焼いた、山型食パン(イギリスパンやワンローフ)の2つのタイプがあります。

菓子パン

主として間食用に用いられ、嗜好的な要素が強いパンです。
生地にも砂糖が多く配合されていて、餡、クリーム、ジャム、等を包んだあんぱん、クリームパン、ジャムパンなどのパンです。

デニッシュペストリー

生地に油脂を多く折り込んでつくったパンで、生地の上や中に色々なフィリングをトッピングした欧風の菓子パンです。

ロールパン

生地を巻いて仕上げ、型に入れないで焼いたパンです。
大きさも大小あり、配合のリッチなものからリーンなのもまで色々あります。

堅焼きパン

ヨーロッパ風の食事パンのほとんどがこれに当たります。
リーンな配合で天板に載せないでオーブンの焼床で直接焼くので直焼きパン(ハースブレッド)とも呼ばれています。

バラエティブレッド

バラエティブレッドとはその国の基幹食糧扱いされているパンを除いた全てのパンの総称です。
したがって バラエティブレッドは国によって対象が異なりますから、「このパンがバラエティブレッドです」という言い方は難しいのですが、一般的には普通の白い食パンや食卓パン以外の食事用のパンという風な分類で扱われています。
ライ麦、コーン、雑穀、馬鈴薯などの穀類やひまわりの種などの種子類、ナッツ、レーズン、オレンジピールなど、色々なものを混入したワンローフを指すことが多いようです。

調理パン

パンに調理済みの加工食品を載せたり 挟んだりしたパンのことです。
これには焼き上げたパンに調理食材を挟んだ普通の調理パンと、生地に調理食材を包んだり、挟んだりした後で焼き上げた調理パンの2種類があります。
食パンを使ったサンドイッチがこの代表になるわけですが、一般的にはロールパン等で作った調理パンと区別して、サンドイッチとして、単独の分類にすることが多いようです。

蒸しパン

生地を焼く代わりに蒸して完成させたパンのことです。
形は饅頭型と三角や四角型、そして上面の割れたアルプス型があります。
約10年前 一世を風靡したチーズ蒸しパンもこの代表です。

発酵菓子

イーストを使ってつくる欧風菓子のことです。
ベーキングパウダー等の膨張剤を使わず、イーストの発酵力を利用してつくります。
マドレーヌ、バターケーキもイーストで作っている店もあります。