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フランスの伝統的なパン

フランスのパンは、小麦粉、塩、イースト、水の4つの材料で作ったものが主流です。
日本ではバゲットやバタールなどを総称として「フランスパン」と呼んでいますが、フランスでフランスパンと言っても通じません。
基本的には、それぞれ個別の名前で呼びます。

フランスの伝統的なパン、パン・トラディショネル Pain traditionnel

伝統的製法で作られるフランスのパンを総称するときは「パン・トラディショネル」と呼びます。
その代表的なものは以下のようなパンです。

パリジャン
Parisien
「パリツ子」という意味
棒状のパンでは最も長太いパンです。
バゲット
Baguette
「棒、杖」という意味
フランスパンの代表格 長細いので皮の部分が多く、中味より皮が好きだという人向けのパンです。フランスの標準的なカスクートはこのパンで作ります。
バタール
Batard
「中間」という意味
パリジャンとバゲットの間に位置するパン。名前もそのまま中間という意味です。
フルート
Flute
「フルート」という意味
バゲットより一回り細いですが、用途はほぼ同じです。
フィセル
Ficelle
「ひも」という意味
細長いのでほとんど皮を食べるという感覚のパン。日本のカスクートは このパンを日本人が食べやすい量に、小さくしたパンを使って作ります。
エピ
Epi
「麦の穂」という意味
焼く前にハサミで生地を切って形を作ります。麦の穂をイメージしたパンで、日本ではベーコンを挟んだベーコンエピが有名です。
クーペ
Coupe
「切る」という意味
切り込みが一本入ったすっきりした外観で、丁度ラクビーボールのような形のパンです。
ブール
Boule
「ボール」という意味
最も一般的な丸形のパン。このブールから、ブーランジェリー(パン屋)の言葉が生まれました。
フォンデュ
Fendu
「双子、割れた」という意味
丸いパンの中央を麺棒で押さえて形を作り、クープは入れません。
タバチュール
Tabatiere
「タバコいれ」という意味
嗅ぎタバコのケースをかたどったパン。日本のパン屋さんではほとんど見かけません。
シャンピニオン
Champignon
「マッシュルーム」という意味
西洋茸をかたどったパン。上にのった茸の頭がパリッとしています。